夢遊病の原因と症状は?レム睡眠行動障害との違いは?

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目次

夢遊病とは

夢遊病とは睡眠時に突然動き出してしまう等の異常行動を起こすことです、正式名称は「睡眠時遊行症」と呼ばれます。
夢遊病の症状としてイメージされるのはフラフラと歩き回ったりすること等が思い浮かべられますが実際は様々な動きが確認されます。
比較的子供の発症が多いですが大人でも発症することがあります。

夢遊病の特徴

夢遊病という言葉から夢を見ていて夢の中の行動が実際の動きに現れていることを想像しますが夢遊病が発生するのは夢の発現が少ないとされているノンレム睡眠時に発生することがわかっています。
また夢遊病はどの様な動きをしたか等は本人に全く自覚が無く朝起きた後も動いた記憶は残っていません。
症状は睡眠から1時間~3時間のノンレム睡眠時に発生することが多く確認されています、ノンレム睡眠は脳が深い眠りに入っている状態です、その状態でも体は覚醒しているので普通に行動します。

夢遊病の症状

夢遊病時の行動は様々あります、まず歩き回ることがよく知られています、また食事をしたり着替えをしたりお風呂に行ったりトイレに行ったりという行動があります、また行動は家の中だけでなく外にでてしまうこともありますので注意が必要です。
夢遊病では普段の動きができるため大人の夢遊病では車を運転してしまうケースも確認されていますので非常に危険だと言えます。
また夢遊病時は声をかけても反応が無いかあっても鈍い反応しかしません、これは脳が深い眠りの状態に入っている為です。
夢遊病の異常行動は数分から30分程度で自ら寝室に戻り睡眠に入ります、しかし症状によっては長時間に及び夢遊病の異常行動がみられることもあります。
夢遊病の症状が発生しても本人は覚えてなく自覚症状も無い為、一人で生活していると夢遊病が発症していても気づかない状態となります、一緒に生活する家族等がいる場合はその家族の証言で夢遊病が発覚することが多いです。

夢遊病の原因

現在では夢遊病がどの様な脳の働きによって発症するのか完全に解明されていませんが、いくつかの原因となるものはあります。
夢遊病の原因として1つは脳の発達段階が原因とされています、夢遊病は大人より子供に多く発症します、4歳から8歳位までが多く発症します成長に合わせて症状が落着き夢遊病も無くなります。
大人の夢遊病は精神的ストレスが原因とされています、日常生活での過度な精神的ストレスが溜まると無意識のうちにストレスを発散させようと夢遊病として行動に現れます。
睡眠薬の副作用として夢遊病が現れることもあります、マイスリーやハルシオン等超短時間型の睡眠薬の使用による発症が確認されています。
またてんかん等他の疾患が原因となる場合もあります。

夢遊病の治療

夢遊病には治療した方が良い場合と自然と治ることを待つ方法と状態によって分かれます。
まず子供の夢遊病は脳が発達すると自然に症状が緩和されますので基本的に治療を必要としません。
しかし大人の夢遊病は行動が子供より多く複雑なことができます、外に出て車を運転することもできてしまうのでしっかり治療をしましょう。
ストレスが原因で発症していると考えられている場合はできるだけストレスを発散しましょう、日常生活でのストレスや仕事でのストレスを無はどうしても出てきてしまいます、受けたストレスを溜め込まず発散することにより症状も緩和されます。
また薬物治療も行われます、主にベンゾジアゼピン系の薬を使用します。
睡眠薬の副作用として夢遊病が発症した場合は医師に相談してください、体に合わない薬の場合がありますので合う薬に変えてもらいましょう。
過去の事例として睡眠薬を飲んで夢遊病が表れた患者の90%がアルコールを摂取していたという調査結果があります、アルコールが全ての原因ではないですが睡眠薬を服用されている方は服用方法や禁止事項等しっかりと確認して服用しましょう。
てんかんや他の疾患が原因と考えられている場合はその原因となっている疾患の治療することにより症状も緩和されます。

まとめ

夢遊病は本人に全く自覚がありませんので誰も気づかない場合発見が遅れる場合があります。
もし何か記憶が無いのに何か変わっていることが頻繁にあるようでしたら一度専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
一緒に生活される方で夢遊病を目の当たりにすると対処に困ることもあると思います、無理に行動を制限しようとすると暴力が出てしまう可能性がありますので危ないことが無いように見守りましょう、また行動を制限するのではなく再度眠る様に促すことによりベッドに戻ることもありますので状況によって試してみて下さい。
子供の夢遊病は自然と緩和されますが年齢が上がっても夢遊病が治らない場合は専門の医療機関に相談しましょう。

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