「1日の睡眠は3時間で十分」ってホント?

suimin

ちまたでは、「人間は、1日に3時間寝れば大丈夫」などという都市伝説がまことしやかに流れています。

これって、本当なんでしょうか…?

今回は、この「都市伝説」を検証してみようと思います。

目次

「3時間睡眠」はこうやって行うといいらしい

1日の睡眠を3時間で済ませるには、あらゆるできることをやり尽くした上で、それを習慣化する必要があるようです。

具体的には、以下のようなことになります。

・規則正しい生活をする

生活のリズムが乱れただけで神経が疲弊してしまうので、それは絶対に避けたいところです。

・少食にする

あまりたくさん物を食べると、たくさん消化しないといけなくなり、内臓が疲弊します。これも絶対に避けたいです。

・昼に15分ほど目を閉じてボーッとする
ここで脳を休めることによって、夜の睡眠効率を上げるのが目的です。

・適度に運動し、入浴もまめに行う
自律神経を安定させるとともに、血流をよくすることによって疲れが取れやすくします。

・寝る前に本やテレビはやめ、決まった行動を行う
寝る前に神経が緊張状態になるのを避け、覚醒状態から入眠状態にスイッチさせる目的があります。

「3時間睡眠」でいい場合、ダメな場合

以上のことをやった上で、さらに酒もタバコも肉も断つくらいの禁欲的な生活を重ねていってようやく、「3時間睡眠しただけで体の疲れが取れる」くらいにはなるでしょう。
しかし、多くの人がこれをやると、弊害に見舞われることになります。
脳の機能、とりわけ認知機能が低下するのです。
記憶力が低下して物忘れが激しくなりますし、決断のスピードも鈍ります。新しいことにチャレンジするのも億劫になるようです。
ごくまれにいる「ショートスリーパー」と呼ばれる人は、3時間程度の睡眠でも脳に影響を及ぼさずに済む遺伝子を持っているようなのです。当然この遺伝子がないほとんどの人は、挫折するか、最悪の場合は体を壊してしまうことになるでしょう。
ところが、「ショートスリーパー遺伝子」を持たないごく普通の人間でもごく短い期間ならば続けることはできるようです。ただし以下の条件があります。

期間、期限が決まっていること
モチベーションがあること

わかりやすい例は、赤ちゃんが生まれたばかりの夫婦でしょうか。夜中にオギャーオギャー泣かれても、子供の成長を思えば寝不足でもなんとかがんばっていけるという。
ただし、これはあくまで「赤ちゃんはある時期になったら夜泣きしなくなる」というのが前提であって、期間が長くなればなるほどモチベーションは下がっていきます。
では、一般の人が1日に最低必要な睡眠時間はどのくらいになるのでしょうか?
これはズバリ、4時間半といわれています。
睡眠の深さには大きく4段階あって、入眠から3時間で一番深い段階の眠りが2回きます、そして次の1時間半で2番めに深い段階の眠りがきます。
この「一番深い眠り」2回と「2番目に深い眠り」1回が、脳と体の疲れを正常化するのに必要なのです。

最後に

さすがにちまたでいわれているほど甘いものではないようで、それなりに時間をかけて眠ることが必要ということですね。
3時間寝て起きて、体はピンピンしてるけど頭が冴えないのでは「ただ3時間寝ただけの人」といわれても仕方ありません。
無理のない睡眠をして、健康的な生活を送りましょう。

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