額縁布団に見る和綴じと洋キルトの違い

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額縁布団とは、表地の面に対して四方から裏地をすこしづつ折り返すことで、表面から見たときに裏地が額縁の枠のように見える掛け布団のことを言います。
また、額縁布団はその表地の見た目から、鏡布団と呼ばれることもあります。

額縁布団の特徴

額縁布団は日本で昔から作られてきた掛け布団で、額縁布団のように日本の伝統的な仕立てを施した布団のことを、「和風仕立て布団」と呼んだりします。
また、額縁布団に見られるような裏地の折り返し部分のことを「袘(ふき)」と言い、表地に対して裏地が見えるように折り返す手法のことを「ふき返し」と呼びます。
額縁布団とは、このふき返しが施された布団のことで、西洋式の布団とは表地と裏地の縫合の仕方が異なります。
袘のある額縁布団は、その四方が尻すぼみにならず、側生地全体にまんべんなく中綿が行き渡るため、身体にかけたときに全身がしっかりと包み込まれるような感覚があります。
また、額縁布団は裏地と表地の色や素材によって袘の見え方が変わることで、和布団ならではの華やかな装飾性も持ち合わせています。

和綴じと洋キルトの違い

日本では昔から、掛け布団や敷布団をつくる際には、その中綿に主に木綿や真綿を用いてきましたが、伝統的なつくりの額縁布団にはそのような素材の良さを活かせるよう、「和綴じ(わとじ)」という手法が用いられています。
和綴じとは布団の側生地と中綿を縫い合わせる手法のことで、羽毛布団などにおける洋キルトに相当します。
洋キルトが中綿を固定するために「マス目状」に裏地と表地を縫合(いわゆるキルティング加工)するのに対し、和綴じは側生地と中綿を上下で結ぶように縫い合わせます。
このとき、和綴じの中綿は洋キルトとは違い、側生地と幾つかの「点」で固定されることになります。
したがって、和綴じは、マス目状に縫合する洋キルトより中綿を固定する箇所が少なくなり、中綿がずれやすくはなりますが、その分、中綿となる木綿などの膨らみの豊かさを活かすことが出来るのです。

まとめ

額縁布団における「ふき返し」や「和綴じ」という手法は、木綿などの素材の良さを活かすべく現在まで伝統的に受け継がれてきたものです。
また、ふき返しや和綴じは額縁布団だけではなく他の日本の品物にも用いられてきた手法で、例えばふき返しは生地に厚みや風合いやを与えることから和着物などにも施されてきましたし、和綴じも本などの背綴じをする際などに用いられてきました。
そのような意味で、額縁布団は和の伝統技術がふんだんに取り入れられた寝具であるとも言えるでしょう。(今でも額縁布団をつくる職人さんがいらっしゃいます。)
また、木綿を使った掛け布団は打ち直し(リフォーム)することが可能ですが、額縁布団以外の掛け布団でも、打ち直しの業者さんによっては頼めば和風仕立てにしてくれるところもあります。
最近は、羽毛布団などが増えたこともあり洋キルトの布団が大変多くなっていますが、和風仕立ての布団も木綿本来の優しい暖かさを感じることが出来るという良さがあります。
木綿布団を探されている方や、布団の打ち直しを考えられている方は、是非、昔ながらの和風仕立て布団も検討されてみてはいかがでしょうか?

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