寝具や洋服に裏地がついている理由

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裏地とは、寝具や衣類などの表側にあたる表地に対して、その裏面に縫合されている生地のことを言います。

寝具における裏地の役割

寝具における裏地の役割は、衣類における場合とはいくらか異なってきます。
衣類の場合、裏地は服の脱ぎ着をし易いようにしたり、表地と合わせ厚みを出すことで、生地が型崩れを起こしたり、破れたりしないようにするという役割があります。

一方、寝具の場合、裏地は掛け布団や敷きパッドをキルティングする際に必要となりますが、「表地や中綿と一緒に、寝具の使い心地や機能性を調整する」、あるいは「中綿が外に飛び出さないように表地と併せて寝具の強度を保つ」といったようなことが主な役割となります。これは、概ね掛け布団カバーなどにも同じことが言えます。
衣類の裏地にもこのような役割はありますが、寝具の場合、あくまで表地や中綿との相性が大事になってきます。
ただし、このとき寝具の種類によって、どちらの面のことを裏地と言うのか変わってきますので注意が必要です。つまり、敷きパッドなどの場合であれば、裏地とは肌が触れる方の面ではなく、マットレスに接する面のことを指しますが、掛け布団や掛け布団カバーなどの場合は肌が接する方の面のことを指すということです。
また、以下でも触れますが肌が接する方の面とそうでない面では、裏地の役割はいくらか異ってきます。

裏地の素材について

裏地はその厚みや織られ方なども重要になりますが、まずその素材が最も寝具の特性に影響します。
裏地や表地の素材には、主に綿や絹、ポリエステルなどがよく使われますが、裏地の素材には寝具の種類や用途に合わせ、表地や中綿との相性を考えて選ばれる必要があります。
まず、掛け布団や掛け布団カバーなどの裏地の素材ですが、「肌触り」や「保温性」が大切になることはもちろん、身体の側から暖かい湿気を吸収しスムーズに中綿に伝えることが求められます。
保温性や吸湿性に優れる素材としては、綿や絹などが挙げられますが、ポリエステルなどとの混紡素材も多く存在します。
また、敷きパッドなどの場合、肌に触れる面ではないため肌触りの良さは求められませんが、表地から吸収した湿気を適度に放散させたりする作用が必要となります。また、例えば夏用などで表地に綿が使用されていれば、裏地にはメッシュ加工を施したり、耐久性の良いポリエステルなどを用いる場合があります。

まとめ

寝具製品において裏地は表地とあわせて側生地と呼ばれ、寝具の全体的な使い心地や機能性を調整するための不可欠な役割を担っています。
特に布団などを選ぶ際は、主に中綿の素材の方に目が行きがちですが、中綿の素材の良さを活かすためにはこの側生地の役割は大変重要なものとなります。
裏地に求められる要素としては、保温性、吸湿・発散性、耐久性などが挙げられますが、中材の良さを活かすという意味では、基本的に合成繊維100%の生地よりも天然繊維が混紡されているものか、天然繊維100%のものをおすすめ致します。
やはり、ポリエステル100%などの場合ですと、吸湿性が低かったり、中綿の方へうまく熱が伝わらず布団全体が温まりにくくなってしまいます。ただし、合成繊維も軽量性や耐久性、メンテナンスのしやすさなどの面では優れる傾向にあります。
生地の素材を選ぶときは、繊維の混紡率も参考にすると良いでしょう。
また、生地の素材以外に関していえば、生地の織り方も一つのポイントとなります。最も一般的な織り方は平織りと言い、平織りの生地は耐久性や吸湿性に優れやすいという特徴があります。また、他にはサテン織り(朱子織)というものもあり、こちらは生地に光沢や滑らかさが出るという特徴があります。

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