脳は睡眠でしか休まらない!知っておきたい就寝中の3つの脳内物質

脳の働きの特徴とは

脳は体のあらゆる活動に関わる臓器で、起きている間は特に活発的に働いています。そのため、脳は標準体型の方の場合で体重の2~3%程度しか占めていない臓器にも関わらず、エネルギーの消費量は全身の約20%にも及びます。

脳を休める睡眠について

一日中働いている脳ですが、睡眠中には視覚情報などの刺激が低下し、体温も下がって休息状態に入ります。睡眠中に脳内の情報も整理され、適切な脳内物質の分泌によって心身の健康を良好に保つことができます。一方、睡眠障害が起こると脳が休む事が出来ないため、翌日のだるさやイライラ、集中力の欠如といった不調に悩むことが多くなります。また、脳内物質の分泌バランスも乱れ、うつ病などの疾患に繋がることも少なくありません。

眠り過ぎにも注意しよう

睡眠不足はもちろん脳の健康にデメリットをもたらしますが、同じく過眠も脳の血流の悪化や「レム睡眠」、「ノンレム睡眠」と呼ばれる睡眠の波長の乱れを引き起こし、脳が休息できない原因の一つになります。不眠も過眠も脳内物質の分泌異常に繋がるため、大事なのは適度な睡眠だということを覚えておきましょう。

活動量を高めてくれるセロトニン

脳内物質の一つとして理解しておきたいものに、セロトニンと呼ばれるものがあります。セロトニンは起床後に活動を再開するにあたって、気持ちやエネルギーを高めてスムーズに作業をしやすくする役割を担っています。睡眠の不調によって脳が休まらないとセロトニンの分泌が不安定になり、順調に活動ができないだけでなく、うつ病を発症する可能性も高まります。

重大な疾患に繋がるドーパミン量の乱れ

睡眠で脳をリラックスさせることにより、セロトニンと並んで重要なドーパミンと呼ばれる脳内物質の分泌量も安定化します。ドーパミンは心身の一時的な苦しさを克服して何らかの目的・目標を達成するとより多く分泌され、「快楽物質」と呼ばれることもあります。セロトニンより大きく活動量を上げる脳内物質のドーパミンですが、遺伝・環境要因とドーパミン量の過多が合わさって統合失調症という精神疾患を発症しやすくなるということが示唆されています。うつ病を引き起こすセロトニン量の不足からもわかる通り、睡眠で脳を休めることは精神疾患の予防にも繋がります。

神経を切り替えるアセチルコリン

最後に紹介するアセチルコリンと呼ばれる脳内物質は、神経伝達物質と呼ばれ、副交感神経を交感神経に切り替えていく際に分泌されます。副交感神経はリラックス時に働き、交感神経は活動する際に活発的になるため、睡眠でアセチルコリンの量が適切になると朝の目覚めがすっきりします。
一方、睡眠障害などで脳が休養を取れず、アセチルコリン量に異変が生じてしまうと、体の不調や気分の浮き沈みといった症状が現れることがあります。厄介なのが、アセチルコリンの不足は浅い睡眠にも繋がってしまうため、睡眠障害でアセチルコリンが足りなくなるとさらに睡眠の問題が起こるというループが生じます。

脳は心身の健康において最も重要

以上の3つの脳内物質の特徴と睡眠の関連性の通り、脳がきちんと休まらない状態が続いてしまうと体や心の不調が一気に起こってしまいます。正しい睡眠は脳の健康を保ち、それが心身全体の健康にも繋がるということを心に留めておきましょう。

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