
平日は仕事や学校があって好きな時間まで寝ていられないなんて思っている人はいませんか?起きるのが苦痛に感じることも少なくないですよね。そんな時、休みの日に睡眠を貯金しておこうと考える人も多いと思います。しかし、現実はそんな上手く出来ていません。それは一体なぜでしょうか?
体内時計の仕組みとは?
皆さんは体内時計という言葉を聞いたことはありますか?私たちは、この体内時計で1日のサイクルを過ごしています。体内時計とは言葉の通り体の中の時計です。そして1日は24時間で回っていますが体内時計は1日25時間で回っています。1時間ズレていると思った人はいませんか?実はこの1時間のズレは起床後の朝に太陽の光を感じることでリセットされる仕組みになっています。ですから起床して朝日を浴びることは私たち人間にとって重要なことになるのです。
睡眠は貯金できない?!
本題に入りますが、ハッキリと言いますが睡眠は貯金できません。それは先ほど説明した体内時計に関係しています。1日25時間で回っている体内時計ですが1時間のズレは太陽の光でリセットされると解説しました。しかし、寝だめという名の睡眠貯金をすると起床後に太陽の光、つまり朝日を浴びない事になります。これが何を意味するかというと1時間のズレを寝だめするとリセットできなくなってしまいます。
・ズレをリセットできないとどうなる?
1時間のズレをリセットできないと私たちの体内時計は、なんとかして修正しようと頑張ります。そのため、寝だめをするとボーっとしたり、寝ても寝ても眠いといったことになってしまいます。なんだかいっぱい寝たのに寝た気がしなかったり、疲れが残ってしまったりする原因は寝だめをする事により体内時計がリセットされずにズレが治らないまま次の日に持ち越してしまうからなのです。
睡眠貯金は良くない
体内時計がズレてしまうと睡眠不足や眠りが浅くなるなどの睡眠障害になりやすくなります。それは一生懸命に正常な体内時計に戻そうと私たちの体が頑張っているからです。もしも睡眠不足になってしまうと、どのような影響が出てくるか知っていますか?
体調不良
免疫力の低下
集中力の低下
体が重くダルイ
寝ても寝ても眠い
次の日にスッキリ起きられない
次の日になっても疲れが取れない
妄想や幻覚を見る
など挙げられますが、睡眠不足による影響はまだまだたくさんあります。私たちにとって欠かせない睡眠ですが、この睡眠を十分に出来ないと日常生活にも支障をきたしてしまいます。
体内時計が狂わない方法は?
そうは言っても、平日は仕事や学校で朝早く起きなければいけない生活を送っているのだから休みぐらいは寝たい!と思っている人にお勧めな方法があります。体内時計も狂いにくく質の良い睡眠ができる方法を紹介します。
休みの日は、いつもの起床時間より1時間ほど多く寝る
いつもよりも早く寝てみる
就寝前は蛍光灯や強い光の中で過ごさない
寝る時は真っ暗じゃなく足元などに柔らかい光を付けて寝る
カーテンを開けて朝日を浴びるようにする
この5つを実践してみてください。いつもよりも質の良い睡眠が取れて次の日はスッキリと起きれるかもしれません。睡眠は貯金が出来ませんので休みの日など正午まで寝るのは反対に寝不足を引き起こしてしまう可能性が高いので注意しましょう。