
「餅は餅屋」という言葉がありますが、睡眠に関するあらゆるトラブルを一番よくわかっているのは、それ専門のお医者さんではないでしょうか。
でも、どう相談すればいいのでしょうか?
そもそも、どの病院の、どのお医者さんに相談すればよいのでしょうか?
今回は、そのへんについてのお話です。
睡眠の相談は、どの病院にすればよい?
お医者さんに相談するにはまず病院へ行かなければなりませんが、どの病院へ行けばよいのでしょうか?
日本は睡眠医学の研究が世界で進んでいる国の一つで、日本で睡眠医学を扱う医師・学者のコミュニティとしては「日本睡眠学会」がよく知られています。
この日本睡眠学会は、「十分な知識、経験を持っている医師」を「睡眠医療認定医」に認定しています。
日本睡眠学会のホームページには睡眠医療認定医のリストがありますので、このリストにあるお医者さんに相談するのが一番安心です。
ところが、睡眠医療認定医はまだまだ数は多くなく、近所にいないということも十分に考えられます。
次に有効なのは、「睡眠クリニック (病院のある地域名)」でネット検索することです。
つまり、睡眠のことを専門に取り扱う病院を探すことが重要となります。
都市部なら、病院名に「睡眠クリニック」とつく所が増えてきていますので、そこに相談するとよいです。
問題は「睡眠クリニック」が近所にない地方の場合ですが、次に探したいのは、その病院に「睡眠科」あるいは「睡眠外来」のある病院です。
そこには睡眠に関する知識のあるお医者さんがいます。
専門知識のある人に相談するというのが重要なのです。
「睡眠科」や「睡眠外来」のある病院も近所になかったら、さすがに絶望的でしょうか?
そんなことはありません。
総合病院の、精神科や精神神経科へ行くという方法があります。
「精神科へ行くのは抵抗がある」という方は、心療内科でも問題ありません。
これらの病院で、お医者さんに相談してみましょう。
どんな相談をすればよい?
「睡眠」に関する悩みは、大きく4つに分けることができます。
眠れない悩み…夜になっても寝付けない、夜中や朝頻繁に目が覚める、などが該当します。
眠たい悩み…どうしても朝起きられない、日中に強い眠気を感じる、などが該当します。
時間がずれる悩み…睡眠のリズムが乱れる、睡眠時間を確保しても疲れが取れない、などが該当します。
寝ている時の悩み…いびきが大きい、寝言を言ってしまう、脚がムズムズする、などが該当します。
これらの悩みをお医者さんに相談することになりますが、この時重要なのは、自分の睡眠の状態についてはしっかり把握していなければならないということです。
具体的には、以下の通りとなります。
いつから症状が出ているのか
自分で思いつく原因は何か
寝付くまでにどのくらい時間がかかるか
夜中にトイレなどで何度も目を覚ますか
その後すぐ眠れるか
朝やたらと早く目が覚めるか
「よく寝た」という熟睡感はあるか
いびきを指摘されたことはないか
運動しているか
別の症状はないか
これらを整理して病院へ行って相談すると、お医者さんは親切に相談に答えてくれるでしょう。
最後に
信頼できるお医者さんという、一緒に睡眠改善のヒントを見つけ出すパートナーの存在は、眠れないみなさんを大きく安心させることでしょう。
まずは「よい眠り」へと導いてもらえるようなお医者さんが見つかることを祈りつつ、今回はおしまいとしたいと思います。