
寝る時に使うのは当たり前、といえるほど睡眠に密着している枕。
ですが、中には枕を使わないで眠るという人も多いようです。
実際枕を使わないで眠っている人の多くには、熟睡できて肌がキレイになったり健康になったりしたという話があります。
快眠にも効果が期待できる方法のようですが、枕は寝る時に本当に必要なものなのでしょうか?
では、枕なしでの睡眠で得られるメリットとは何かを4つ見ていきましょう。
枕を使わない眠り方とは
その言葉のとおり、「眠る時に枕を使わないこと」です。
枕を使わないと自然な姿勢で寝やすくなる場合が多いといわれ、「枕=睡眠時の必需品」ではなくなっている人も増えているようです。
ですが、自分に合った高さ・低さや硬さ・やわらかさを判断するのは難しく、どんな枕を当てても合わなかったり肩コリに悩まされたりする人もいます。
そんな人にこそ試してほしいのが「枕を使わない」という選択肢。枕なしで眠ることで得られる4つのメリットをご紹介します。
首にシワができないメリット
枕を使って寝ていたら、知らず知らずのうちに首にシワが刻まれていた…と聞けば、思い当たる人は多いのではないでしょうか。
枕のせいで首にシワができてしまう理由とは、枕が高いと頭が高くなりあごを引いた状態のままで眠ることになるからです。
枕を使わないメリットとして挙げられるのは、首にシワができないという点。
毎日長時間あごを引いたままの状態でいると首にシワが寄ってしまうので、枕を使わないことでシワの予防ができるわけです。
実践している女優さんも多いというこの方法、首のシワが気になる人は、眠る時に枕を使わないやり方を試してみてはいかがでしょうか。
ストレートネックを改善させるメリット
本来人の首はある程度弯曲(カーブ)しているもので、それが正常な状態です。
ですが、ストレートネックの人の首は緩やかなカーブがなくなり、まっすぐの状態になってしまっているのです。
ストレートネックになる主な要因は、慢性的にうつむいた姿勢や前傾姿勢を取ること。
その代表的な引き金は長時間のパソコン作業やスマホ操作で、首や肩周りが異常に緊張した状態になりコリや頭痛・吐き気などの症状となって現れることがあります。
枕を使わないで寝ると、このまっすぐになった首が引き起こす緊張がやわらぎ、不快な症状を改善する効果が期待できるといわれています。
特に思い当たるフシがないのに慢性的な肩コリがつらい人は、試してみるとよいかもしれませんね。
寝ている間の呼吸が楽になる・いびきが改善するメリット
身体に合わない高さの枕を使っていると呼吸がしづらくなる場合があります。
寝ている間の自然な呼吸が妨げられると、呼吸が途中で止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」を発症することにも。
枕を使わないで眠るとムリな角度に首をカーブさせることが防げるので、呼吸が楽にできるようになるメリットもあります。
また、いびきで悩んでいる人にとっても枕を使わない睡眠はおすすめです。
いびきをかく主な原因は、寝ている間に舌がのどの奥に落ち込んで上気道を狭めてしまうことです。この上気道を狭める原因のひとつには、身体に合わない枕を使っていることが考えられます。
いびきはかいている本人は気づかないものですが、周りで寝ている側にとっては睡眠を邪魔されるもの以外の何物でもありません。
家族やパートナーの人などからいびきを指摘されたことのある人は、枕を使わない方法を検討してみるのはいかがでしょうか。
血行が改善されるメリット
枕の高さが自分の身体に合わないと、首を圧迫して脳に流れる血行を悪くすることにもなります。
そうなると寝苦しさを感じて熟睡できず、不眠につながってしまう可能性もあります。
枕を使わないと頸椎を圧迫されることがなくなるので、首や頭へのスムーズな血行が促されるようになり快眠につながりやすくなるでしょう。
なお、頭部への血行がよくなると血流が多くなるので、健康的な頭皮や毛髪を保つのに必要な栄養分が行きわたりやすくなります。そのため、抜け毛や薄毛の改善にも効果があるともいわれているのです。
「枕を使わないで寝るようにしたら髪にコシが戻った」といった声もあるそうなので、頭皮の状態が気になる人は試してみる価値があるかもしれませんね。
以上、枕を使わないで眠るメリットを4つご紹介しました。
大きな出費もなく誰にでも簡単にできる方法なので、合わない枕を我慢して使い続けている・自分に合う枕探しに疲れたなどという人はぜひ一度お試しください。