朝起きれないのは睡眠相後退症候群という病気かも

朝起きれない原因の睡眠相後退症候群

「朝、どうしても起きられないんだよね…」という方は少なくないと思います。
眠りが浅かったり、疲れが完全に取れていなかったり、原因はいろいろだと思いますが、実は原因の一つに「睡眠相後退症候群」という病気があるのはご存じでしょうか?

今回は、この「睡眠相後退症候群」のお話をします。

「睡眠相後退症候群」とは?

この「睡眠相後退症候群」とは、いったいどのような病気なのでしょうか?

人は「サーカディアンリズム」、いわゆる「体内時計」というものを脳や体に持っているのですが、この周期は地球の1日である24時間よりも長いという特徴があります。

この体内時計は朝日を浴びるとリセットされるのですが、リセットされないと体のリズムが後ろへ後ろへとずれていきます。もちろん睡眠のリズムも後ろへとずれていきます。

その結果昼夜が逆転し、午前3時~6時頃になってようやく寝付くことができるほどの状態になってしまいます。

これが「睡眠相後退症候群」と呼ばれる病気です。

この病気にかかると、社会的に望ましい時刻に入眠および覚醒することが慢性的に困難になるのです。これはすなわち社会的に望ましい時刻に生活活動を行うことが慢性的に困難になるということにもなります。朝無理に起床したとしても、午前中は眠気や頭痛・頭重感・易疲労感・食欲不振などの身体的不調のため、勉強や仕事を行うのが困難な状態になるのです。

以下のような方は、睡眠相後退症候群を疑った方がよいかもしれません。

早く寝ようと思っても夜中にならないと眠れず、朝は目覚まし時計をいくつ用意しても起きられない
「起きよう」という意思は強いのに、社会生活を送るために必要な時刻に起床できない
どれだけ寝ても寝た気がせず、朝目覚めても身体中の倦怠感が強くて起きられない
朝起きられないせいで、大事な約束に何度も遅刻をしてしまう
朝起きられないだけでなく、日中も眠くて眠くて仕方がない

この病気は10~20代の若い人、特に長期休暇明けの学生や受験生がかかりやすいという傾向があります。

昼夜逆転生活を長く続けると、そのリズムが定着してしまうんですね。

睡眠相後退症候群の治療法は?

先述した通り、睡眠相後退症候群は体内時計のリズムが後ろにずれていくことで起こる病気です。

ですので、治療にはこの「体内時計のずれ」を整えることが必要になってきます。

体内時計を整える方法は、大きく4つあります。

朝起きたら、必ず太陽の光を5分以上浴びる…日光には体内時計をリセットさせる働きがあります。
朝起きた時に、コップ1杯分の水を飲む…起きた時の胃は空っぽなので、そこへ水を入れることによって刺激を与え、体内時計をリセットさせます。
朝食は必ず摂るようにする…これも起床時の水と同様で胃に刺激を与えることによって体内時計をリセットさせるのが狙いです。
毎日寝る時間を4-5時間ずつ遅くする…それでもダメなら、いっそさらにずらしてしまい一周させてもとに戻してしまおうという考え。

以上の方法で体内時計を整えると同時に、病気の症状も改善させなければなりませんが、これは結論から先にいうと「体内のメラトニンを増やす」ということに集約されます。

「メラトニン」は人の体内で生成、分泌されるホルモンの一種です。メラトニンの血中濃度は時間によって変化し、先述の「サーカディアンリズム」を作る物質として知られています。夜寝る直前に濃度が上がることでも知られています。

では、体内のメラトニンを増やすにはどうすればよいでしょうか?

一番手っ取り早いのは、メラトニンそのものを投与することです。寝る直前に投与することによって眠りを誘います。

ただしこれだけではリズムが正常化するところまではいきませんし、何といっても自力でメラトニンを適切なタイミングで分泌できるようになりません。

これらを実現するためには、「高照度光療法」というものを行う必要があります。

朝に日光、あるいは2500ルクス以上の強い光を浴びることによって体内時計をリセットさせ、夜自然にメラトニンが分泌されるのを促すという治療法です。

これらによって、サーカディアンリズムを正常化させていくのです。

最後に

「夜ふかしをすると体内時計は狂いやすくなる」ということと「朝日光を浴びないと体内時計は遅れる」ということが、以上のことでお分かりいただけたでしょうか?

くれぐれも規則正しい生活を心掛け、快適に眠れるようにしたいものですね。

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