
掛け布団や敷き布団などの寝具やカバーやシーツなどを選ぶ時、その素材を気にしていますか?
寝具の素材にこだわることは、質のよい眠りを招く後押しとなります。
睡眠は人生のおよそ1/3にあたる大切な時間。
きちんと時季に合わせた素材選びをしないと、質のよい眠りを得ることも、ひいては健康に人生を送ることもできないといってよいかもしれませんね。
そこでこの記事では、夏と冬のおすすめの寝具や素材についてご紹介します。
目次
夏に心地よく眠るためのおすすめ寝具
「暑くて寝苦しい」「暑さで眠りが浅くてスッキリ起きられない」、そんな夏場の寝具におすすめの素材をご紹介します。
夏のシーツ・布団カバーのおすすめ素材3選
①麻
まず、夏におすすめの素材には「麻」が挙げられます。
麻は天然繊維の中でも抜群の吸水性と発散性を誇る素材です。湿気がこもりにくく通気性にも優れ、とてもサラッとした感触が特徴。
夏場の快適な眠りのためには、汗によるムレの対策が重要なポイントとなります。麻は汗をかいた時に発生する熱を吸収して逃がす性質(放熱性)も備えているので、シーツにも布団カバーにも適しています。
まさに夏に最適の素材の代表格といってよいでしょう。
②ミクロワッフル
ワッフルのような凸凹の織りの特性から、ムレの不快感が抑えられる「ミクロワッフル」も夏におすすめ。
高い吸水性と発散性に加え、汗をかいてもすぐに乾く速乾性も持ち合わせています。
綿の素材自体が持つ涼しげな感触は麻には劣るものの、生地に凹凸があるため身体との接触面積が少なくて済み、さらりとした使い心地が特徴です。
③シルクダブルガーゼ
高級繊維の代表格ともいえるシルクでダブルガーゼを仕上げた「シルクダブルガーゼ」。通気性と吸湿性が高く、熱を伝えにくい性質を持つのが特徴です。
生地の中に空気をたくさん含ませることができるので、ふんわりとしたやわらかな肌触りは綿以上。
さらに放熱性においても麻と同じくらいの機能を備えています。
このように「麻のムレにくさ」と「綿素材のやわらかさ」の両面を、高い水準で持ち合わせているので夏の布団カバーにおすすめの素材です。
夏の寝具枕のおすすめ素材
夏場の枕におすすめなのは、プラスチックなどストロー素材の入った「パイプ枕」。素材のすべてに空洞のあるため通気性が高く、熱や湿気が枕の内部にこもらないので、暑い時季の使用に適しています。
そんな枕に合わせるカバーの素材には「リネン」がおすすめ。ざっくりした肌触りの中にソフトな感触が心地よく、肌になじみやすい素材といえます。
冬に快適に眠るためのおすすめ素材3選
冬は寒さが一年でもっとも厳しい時季。寒さに左右されずに眠るための、冬の寝具におすすめの素材をご紹介します。
冬の寝具掛け布団のおすすめ素材
寒い冬には当然、保温性を重視します。そのため掛け布団の保温性が十分でないと、何枚も重ねて掛けてしまうことが多いのではないでしょうか。
確かにこの方法で温かくなるかもしれませんが、いくら保温性を高めるとはいえ厚くて重たい布団はいけません。寝ている身体を圧迫したり汗をかいて冷えたりして、質のよい眠りから遠ざかるからです。
そこで、冬の寝具におすすめの素材は「羽毛布団」。
軽い上に温かくムレにくいので、必要な条件をしっかり満たした理想的な素材といえるでしょう。
冬の布団カバー・シーツのおすすめ素材3選
しっかりした羽毛布団を用意したら、その機能をきちんと後押しするカバーの素材を選びましょう。冬におすすめの素材は以下のとおりです。
①コットンベロア
冬場の布団カバーだけでなくシーツにも、「コットンベロア」などふわふわとした起毛素材がおすすめ。そのなめらかな肌触りがとても心地よく、思わず撫でてしまう人も少なくないでしょう。
吸湿・吸水性の高い綿100%で毛足が短いものを選べば、汗っかきの人や布団の中のムレが気になる人でも問題なく使えます。
②タオルカバー
寒い冬に「タオル」というのは意外かもしれませんが、かなりの温かさを期待できる素材です。
なんといってもタオルのよさは、抜群の吸水性を持つ点。特にお子さんや汗っかきの人には最適です。
そのふわふわとした肌触りもタオルの魅力の一つでしょう。ふんわりとした素材が温かい空気を閉じ込めるので、冬におすすめの保温力に優れた素材といえます。
③麻混ダブルガーゼ
寒い時季だからと起毛素材が万人受けするとは限りませんね。
そこでおすすめなのが、とても軽くて高い放湿性を持つ「麻混ダブルガーゼ」。
ぱっと見は夏向けのようですが、暑い時には涼しさを、寒い時には温かさをもたらしてくれる不思議な素材です。
ガーゼならではのやわらかな肌触りに麻をプラスすることで生地の軽さを実現しているので、羽毛布団のカバーにおすすめです。