
ヘアサロンなどで頭皮マッサージを受けた経験のある人は、受けている最中につい眠ってしまった…などということはありませんか?
身体の緊張がほぐれると眠くなるのと同じように、頭の緊張やコリがほぐれることでも深いリラックス状態を得ることができます。
そして、頭も身体と同じようにコリがたまると硬くなってしまいます。こって硬くなった頭皮のままで過ごしていると、睡眠の質を下げてしまうことがあるのです。
快眠に欠かせないリラックスには頭のマッサージも重要。頭をほぐして血行をよくし、日々の快眠につなげましょう。
頭皮マッサージが持つ快眠効果や、マッサージのやり方などをご紹介します。
睡眠不足の人の頭皮はこっている
1日中仕事でパソコン作業などをしていると、目の疲れだけでなく頭にも相当な疲労がたまります。
肩にコリが溜まったり、背中や首もこっていたりなどで全身が硬くこわばることも珍しくないかもしれませんね。
緊張でこわばった身体をほぐすのに効果的なものといえば、お風呂やマッサージをイメージすることが多いでしょう。
同じように、頭に溜まった疲れや老廃物も流してあげないと血行が悪くなり、頭がガチガチにこってしまいます。
頭に疲れが残ったまま日常を過ごしていると、作業効率は下がるし頭や目の奥が痛くなってくるし、寝つきがわるくなるし…と悪循環に陥ることになります。
また、睡眠不足の人の頭皮も慢性的な血行不良でこっているといわれています。ということは、頭に疲れやコリが溜まったままでは、快眠が妨害されるということにもなるわけです。
頭皮マッサージは快眠への道
頭皮の表面にある薄い頭の筋膜をほぐすと頭の血行がよくなります。すると、脳の緊張も同時にほぐすことができるのです。
頭を使いすぎると脳が疲れてその働きが思うようにいかなくなるように、脳の活動状態は頭皮にも影響を与えます。
そのため、硬くなった頭皮をほぐしてあげると、脳の緊張や疲れもほぐせることになるわけです。そして深いリラックスが得られ、快眠につながりやすくなるのです。
ちなみに、パソコン作業が多い人はほぼ例外なく頭皮にコリがたまり、むくんでいる状態になっているそうです。
頭皮をマッサージで血行をよくすると身体も脳もリラックスさせることができますが、頭のむくみも同時に解消できる効果もあるので、非常に高い爽快感も一緒に得られるといいます。
なお、頭皮は想像している以上にデリケートなので、力まかせにマッサージをしないように注意が必要です。
では、次で具体的な頭皮マッサージのやり方やポイントを見ていきましょう。
快眠を叶える頭皮マッサージのやり方
特別な準備や使う道具はなにもいりません。お風呂に浸かっている間におこなってもよいですし、お風呂から上がったあと寝る前に横になりながらおこなっても構いません。
また、決まった回数をこなす必要もないので、あくまでも自分で気持ちよく感じる程度や強さを基準にしておこないましょう。
まず、両手の指の腹を使い、やさしい力でおこなうことを意識します。
手のひらを大きく広げて頭を包み込むようにして、頭の下から上に向かって大きく頭皮を動かしましょう。このとき、頭のツボを押そうとしたり、強く揉んだりしないように要注意。
そして、生え際から頭頂部に向かって指の腹を小刻みに動かし、頭皮を上下に動かします。
頭の側面とこめかみ・耳の上も、頭の下から上の方向に指の腹と使って小刻みに動かしていきます。後頭部も忘れずに、同じようにおこないましょう。
最後に、耳全体を人差し指と親指でやさしくはさんでゆっくりほぐします。最後にやさしい力で両耳を引っ張って終了です。
快眠は健康な頭皮の状態をつくることが大切
前項のようなやり方でマッサージを習慣にすると、頭の疲れやコリが取れて快眠を得やすくなります。
マッサージが終わった後に頭や首周りがポカポカして、血行がよくなっているのが実感できるでしょう。
理想は毎日マッサージすることですが、習慣づけることで頭が疲れを溜めにくくなり、心地よい睡眠と気持ちよい寝覚めが日々得られるはずです。
また、健康な頭皮は感触がやわらかくて動かしたときもスムーズです。指で触ると反発するような弾力がある状態が健康頭皮の目安といわれています。
その状態を目指して、ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか。