寝ている間に息が止まる?睡眠時無呼吸症候群の原因と3つのリスク

睡眠時無呼吸症候群の定義

寝ている間に呼吸が停止する疾患を「睡眠時無呼吸症候群」や”SAS”と呼びます。睡眠中1時間で5回以上の呼吸の停止か7時間睡眠のうち30回以上の呼吸停止が見られることが、無呼吸症候群の診断基準となります。病院で治療を受ければ改善する疾患ですが、睡眠時に主な症状が出るためなかなか気づきづらく、未治療のままの有病者が多くいると言われています。

無呼吸状態が起こる仕組み

睡眠時無呼吸症候群で呼吸が止まる仕組みは、OSAとCSAという2種類に分けることができます。OSAは「閉塞性睡眠時無呼吸」と呼ばれるもので、喉から気道にかけての部分が脂肪などで物理的に塞がってしまうタイプを指します。一方、CSAは「中枢性睡眠時無呼吸」と呼ばれ、脳が呼吸を行う指令を出せない状態でいるという特徴があります。
睡眠時無呼吸症候群のほとんどはOSAに分類され、CSAは心疾患を抱えている方に多いと言われています。

SASの主な原因とは

ほとんどの場合、SASの原因は首や喉の周辺についた脂肪が気道を圧迫しているということです。ただし、骨格と舌の位置などの要因で睡眠時無呼吸症候群が起こることもあり、いずれの場合も医療機関で治療を受ける必要があります。前者の原因の場合は、肥満の解消など生活習慣指導も行われることが多いです。

睡眠中の酸素不足による日中への影響

無呼吸症候群はその名の通り、睡眠中に呼吸が止まり血中の酸素濃度が低下していきます。本来、睡眠時は脳の機能が休息状態にあり、脈拍や体温が落ち着いてきますが、酸素不足に陥ると体が危機状態を察知し、脈が高まったり体温が高くなったりします。そのため、脳も体もしっかり休むことができず、睡眠を取れているつもりでも日中の強烈な眠気などに悩むことになります。

高血圧のリスクを高める無呼吸症候群

SASはアメリカの研究によって高血圧を引き起こす確率が高いことが分かっています。そして、睡眠時無呼吸症候群が起こす高血圧は薬が効かないケースが多く、治療がしづらいという特徴があります。ただし、無呼吸症候群の治療を進めていけばこのタイプの高血圧も治まっていくため、SASは高血圧を防ぐためにも早期の治療が必要と言えます。

脳卒中のリスクが高まる

睡眠時に無呼吸状態が起こると脳に大きな負荷がかかってしまいますが、これによって脳卒中のリスクが健常な場合の3倍にも高まることが分かっています。脳卒中が起こると死に至る可能性があり、一命を取り留めても歩行や発話などに障害が残ることがあります。脳卒中患者がSASを患っていると、脳卒中の発病後も睡眠時無呼吸症候群が悪影響を与える可能性があり、SASの悪影響として脳卒中は最も注意しなければならないものです。

検査や治療はどこで受ける?

もし睡眠時無呼吸症候群の疑いがあれば、睡眠外来や呼吸器科などを受診しましょう。ただし、病院によってはその他の診療科でもSASの検査や治療を行っていることが多々あるため、まずはアクセスしやすいクリニックで無呼吸症候群の検査・治療の可否を尋ねることが大切です。診療科に関わらず、何らかの疾患で主治医がついている場合は、まずは主治医に相談したうえで病院・治療法の選択をすることも重要な工夫です。

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