
睡眠不足は本来、健康にとって最大の敵と言えるものですが、特に日本人は睡眠時間が短いと言われており、睡眠に対して罪悪感を抱えている方もいます。罪悪感を抱えやすい理由としては、学生であれば試験勉強、社会人であれば過酷な業務量が挙げられます。日本人の勤勉さは世界的にも注目されてきましたが、睡眠を犠牲にして健康が損なわれる前に、寝ることへの罪悪感を取り除く必要があります。
受験勉強と睡眠
日本の大学の多くは厳しい入学試験を課しており、入試に向けて受験勉強に励む学生が大学進学率の向上とともに増えています。特に国公立大学では文系科目から理系科目まで多くの科目を学習する必要があり、受験生は勉強に多大な時間を割く必要があります。
そのため、睡眠に対して罪悪感を抱え、寝る間も惜しんで勉強してしまう受験生が少なくありません。
仕事が睡眠の罪悪感に
毎日多くの業務量をこなしていたり、家に帰っても仕事のことを考えてしまったりする方も睡眠に対し罪悪感を抱えることがよくあります。特に書類作成などを職場から自宅に持ち帰ってしまう方は、業務をこなすために睡眠に罪悪感を抱きがちです。
仕事が頭から離れなくなると日々の生活で最大のストレスになってしまうこともあり、睡眠への罪悪感がより高まっていくという悪循環に陥ります。
勉強には睡眠が必須!
受験生が睡眠への罪悪感を抱かないために覚えておきたいアドバイスは、睡眠が記憶に大きく関わっているということです。睡眠中に人間の記憶は整理され、覚えておくもの、忘れてもいいものに分けられていきます。そして、学習内容を定着させるためには繰り返しの勉強に加え、しっかりとした睡眠時間を確保することが必要です。睡眠も勉強の内と考えると、寝ることへの罪悪感が軽減されます。
やることを決めておこう
睡眠に罪悪感を持ってしまいがちな人には、自分が「やるべき」と思ったことを計画せずにどんどんやってしまうという特徴があります。そのため、あらかじめ睡眠時間が確保できるように「ここまでやる」と計画を立てておくことで、罪悪感を抱かずに快眠することができます。
本当にやるべきかを考慮する
睡眠への罪悪感は、課題を「やらなければ、やらなければ」と焦ってしまうことで起こります。そこで一歩立ち止まり、「本当にいまやらないといけないのか」と考えることで、実は後回しにしても問題ないということもよくあります。それだけでは罪悪感が消えない方は、「いまやらないと健康が損なわれるより酷いことが起こるのか」と考えてみましょう。
健康を害してはできることが限られてしまうため、睡眠を優先できる思考訓練を積むことも大切です。
周囲に罪悪感を打ち明ける
特に仕事が理由で睡眠に罪悪感を抱いている方は、その悩みを一人で抱え込みやすい傾向にあります。まずは家族や友人など近しい人に睡眠に対する罪悪感を打ち明けてみれば、意外と気にするほどでもないものだと気付くかもしれません。
また、上司など職場の方と睡眠の罪悪感について共有できれば、業務量の調整など実際的な対策を行ってくれる可能胃性もあります。一人が抱えないで周囲に打ち明けるのが、睡眠の罪悪感を緩和する大切なポイントです。