
寝る前のリラックスタイムに音楽を聴く習慣のある人や、入眠のためにリラクゼーション音楽を活用している人は少なくないでしょう。
音楽は、その種類によって人の心を癒したり元気を出させたりと、大きな影響と効果を与えてくれますね。
そして、さらに高いリラックス効果や安眠効果を期待できる音楽があることをご存知でしょうか。
中でもオルゴールの音色には、心をおだやかにして身体の緊張をほぐし、安眠を誘う作用があるといわれています。寝つきが悪いとお悩みの人は、オルゴール音楽を聴いてみるのはいかがですか?
そこで、オルゴールがもつ高い安眠効果について見ていきましょう。
オルゴールの音色が睡眠に適している理由とは
寝つきをよくする音楽といえば、自然界の音を織り交ぜたヒーリング音楽などをイメージされる人が多いのではないでしょうか。
寝る前に聴くとよいといわれる音楽はゆっくりとした一定のテンポのものが理想とされていますが、オルゴールの音色にも睡眠に適する理由があるのです。
そもそも人が眠気を催すには、心身にリラックスをもたらす副交感神経の作用が活発になる必要があります。
精神的に安心感を得て肉体的な緊張がほぐれると、脳や身体は「睡眠の準備が整った」として眠りに向かうわけです。
オルゴールの音色は単調に聞こえるかもしれませんが、聴覚を安定させる音程やリズムで設計されているので、自律神経の働きを整える作用があります。
自律神経のバランスが取れると音楽によって得られるリラックス効果が高まり、副交感神経が活性化して安眠を誘いやすくしてくれることから、オルゴールは寝る前に聴く音楽として適しているわけです。
オルゴールの安眠効果は科学的にも証明済み
また、人の耳が聞き取れる音域は限られています。ですが、それを越えた低周波と高周波を含む音楽には脳幹の血行を活性化する効果があることが証明されています。
オルゴールの音色にはその効果を発揮するものがあり、オルゴール療法とよばれる健康法に採用されてもいるのです。
ちなみに「脳幹」とは、自律神経を支配して人の生命維持のため非常に重要な働きをする器官です。
なんらかの影響によってこの脳幹の血行が悪くなると、不眠や全身の血行不良・冷えなどが引き起こされる場合があります。
そこで、「音」によって脳幹を刺激するのに最適だったのが「オルゴールを聴くこと」だったわけです。
オルゴールの音色によって脳幹の働きが活性化されると、睡眠にかかわる自律神経のバランスが整えられることにもなるので、安眠を得やすくなるというわけなのです。
オルゴールの音色が安眠を誘う理由とは
ところでオルゴールのやさしい音色を聴いているうちに、思わずウトウトしたことはありませんか?
オルゴールの音色には3.75ヘルツの低周波から、10万ヘルツの高周波まで幅広く含まれているといわれています。
この幅広い周波をもつ音を聴くことで五感・特に聴覚が刺激され、脳幹の血行が活発になります。すると脳も安定した働きをするようになり、自律神経の働きやホルモンの分泌が正常におこなわれるようにもなるのです。
オルゴールの音色には脳幹に働きかける高い作用があるので、そこを刺激することによって副交感神経を優位な状態にし、心身を深くリラックスさせることにつながります。
つまり、オルゴールには音楽の中でも、とくに深いリラックス=安眠を誘う効果があるというわけですね。
オルゴール音楽を聴いて安眠効果を得るには
寝つきをよくして安眠効果を得るためにオルゴールを聴きたい。でもオルゴールを持っていないという場合は、どこで聴けるのでしょうか。
YouTubeなどでオルゴール音楽を検索して簡単に聴くことはできますが、やはりオルゴールの持つ優れた効果を得るには生の演奏を聴くのがベストといえます。
または、オルゴール音楽をまとめた睡眠用のCDなどでもそれなりの効果は実感できるでしょう。寝る前に手軽にオルゴールの音色が再現できるので、試してみてはいかがでしょうか。
なお、睡眠用にオルゴール音楽を聴く場合は、控えめの音量にすることをおすすめします。せっかくの効果が台無しにならないよう耳障りにならない程度のボリュームで流しましょう。
オルゴールの音色が安眠を誘う効果を期待できる理由などを見てきました。
横になってもなかなか寝つけない人やぐっすり眠れないという人だけでなく、もっと安眠効果を実感してみたいという人は睡眠前にオルゴールを聴くことを試してみてくださいね。