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更年期には安眠しづらい
50代ごろから女性の多くは更年期を経験します。更年期には、女性ホルモンとして知られているエストロゲンの量が変動し、男性ホルモンと言われるテストステロンとのバランスが崩れてしまい、心身に悪影響が出てきます。
ストレスに敏感になり、体調が悪かったりイライラが収まらなかったりといったことが起こる更年期には、安眠を取るのも難しくなってきます。50代の女性にとって、安眠して穏やかな日々を暮らすためには更年期対策が不可欠です。
豆乳は安眠に効くのか
最近では豆乳が安眠に効果てきめんと言われ、眠れない方々が活用していることが増えてきました。乳製品に含まれているトリプトファンには確かに安眠作用があり、豆乳にも同じことが言えますが、同じような飲み物である牛乳に比べると、豆乳のトリプトファン量はそれほど多くありません。しかし、更年期の女性にとって豆乳は安眠のカギとなり、その秘密は豆乳に含まれる大豆成分にあります。
豆乳のイソフラボンは女性ホルモン?
大豆に多く含まれている物質に「イソフラボン」と呼ばれるものがあり、大豆を原料としている豆乳にも当然イソフラボンが含まれています。イソフラボンは体内で女性ホルモンに似た役割をする非常に独特な物質の一つです。
ホルモン剤を除き、自然の成分は女性ホルモンを増やす働きをサポートする程度に留まりますが、イソフラボンは女性ホルモンの代替的な働きをします。そのため、女性ホルモンが不足した更年期の女性にとって、ホルモンバランスを整えて安眠するためにぴったりな飲料が豆乳と言えるわけです。
牛乳と混ぜて飲むと安眠の相乗効果が!
豆乳には女性ホルモンに近いイソフラボンが豊富で、一方で牛乳は豆乳より安眠に役立つトリプトファンを大量に含んでいます。そして、この2つは味の相性が良いため、豆乳と牛乳を半分ずつ混ぜて飲むと両方の効果を得られます。また、はちみつや砂糖を使ってお好みの味に調整して味を楽しむこともできます。
食生活によっては牛乳よりぴったり
昨今の日本人の食生活は肉類が中心となっており、動物性タンパク質をメインにかつ大量に摂取している一方、植物性タンパク質を摂るチャンスは減っています。安眠には食生活のバランスを意識することが必須で、安眠物質のトリプトファンを含む牛乳は動物性タンパク質です。よって、肉に偏りがちな食生活を送っている場合、植物性タンパク質が多い豆乳をメインに飲むのが安眠にはお勧めです。
豆乳のコストパフォーマンスに注意しよう
安眠に飲料を使う際、豆乳より牛乳を使う方が圧倒的に多いですが、それは両者の価格差が影響しています。牛乳に比べると豆乳は高いことが多く、味のバリエーションも販売店によってはそれほどないことがある、といった事情が豆乳の敷居を高くしています。
豆乳を安眠に活かすためには、まずはインターネットで自分に合いそうな豆乳を探してみましょう。そのうえで通販を活用して豆乳を購入してもいいですし、近くのスーパーなどで同じ製品があればそこで買っても構いません。
大切なのは、自分の味覚に合うことはもちろん、価格的に続けやすいかどうかということです。毎日の安眠のために豆乳を取り入れるなら、コストパフォーマンスへの気配りもしましょう。