
みなさんは、夜グッスリと眠ることができていますか?
「朝、どうも寝覚めが悪い」という方も少なくないのではないでしょうか?
そんな「深い眠りと気持ちいい目覚め」に効くアミノ酸があるというのをご存じでしょうか…?
睡眠に効くアミノ酸、それはグリシン
眠りが浅かったり、寝覚めがよくなかったりする時には、非必須アミノ酸のグリシンが効くということがわかっています。
それは偶然発見されました。
とある薬の効き目を調査する際、偽薬としてグリシンが使ったのですが、治験者の中に睡眠地謡のよくない人がいて、偽薬のグリシンを摂取したら眠れるようになったということから、グリシンの睡眠に関する効果が判明したのです。
グッスリと眠るためには、体の中心部の体温、いわゆる「深部体温」を下げる必要があるのですが、グリシンにはこの効果があります。
深部体温を下げることによって代謝量を減らし、体を休ませることができるのです。
眠りには、「体の睡眠」である「レム睡眠」と「脳の睡眠」である「ノンレム睡眠」があります。
後者の「ノンレム睡眠」の中でも特に深いものを「徐波睡眠」といいます。
この「徐波睡眠」の時、成長ホルモンが大漁に分泌され、傷ついた体を修復するのですが、グリシンを摂取するとより早く「徐波睡眠」に到達することができます。
その結果、疲れも取れやすくなり、朝の目覚めも快適になるのです。
快適な寝覚めは、日中に作業効率アップにもつながります。
ちなみに、睡眠を改善する効果のあるアミノ酸はほかにもあって、GABA(γ-アミノ酪酸)はその中でも代表的なものです。
心を落ち着かせる作用があって、不眠症の人にはこのGABAが約30%も不足していることがわかっています。
ただし、摂りすぎにはくれぐれもご注意を
グリシンに話を戻しますが、このアミノ酸はエビ、イカ、ホタテ、カニ、マグロといった魚介類に豊富に含まれていて、食事による摂取が比較的容易です。
ですが、睡眠状態がよくない人は、このグリシンを寝る直前にこそ摂取したいわけです。
そうなると、サプリメントの助けが必要になってきます。
グリシンのサプリメントは、いろいろな会社が製造・販売していますので、ご検討されてはいかがでしょうか。
食べ物からであれサプリメントからであれ、睡眠改善のためにグリシンを摂取する場合、1日あたり3グラムが目安とされています。
グリシンに限らず、アミノ酸は摂取しすぎると胃腸に悪影響を及ぼします。
例えば下痢になったり、胃の調子がおかしくなったりします。
いくらグリシンで眠れるようになるといっても、1日何十グラムも摂るのは危険です。
くれぐれも注意が必要です。
あとグリシンは、統合失調症の薬との飲み合わせがよくないので、服用されている方はお医者さんに相談が必要です。
最後に
眠りを改善するには生活から改善する必要がありますが、食生活を改善するというのは一番手っ取り早い方法で、グリシンはその食生活の改善に大きく貢献してくれるでしょう。
眠れないみなさんは、グリシンを深い眠り、そして快適な目覚めにつなげるために、効果的に摂取する必要があります。いろいろ試してみて、最適な方法を探してみましょう。